コンビニ人間

主な登場人物:
古倉 恵子・・・主人公
白羽
店長
義妹・・・白羽の弟嫁

「皆の中にある「普通の人間」という架空の生き物を演じるんです。あのコンビニエンス」ストアで、全員が「店員」という架空の生き物を演じているのと同じですよ。」

「あの、赤の他人の私が言うのもなんですけど、就職か結婚、どちらかした方がいいですよ、これ本気で。というか、両方した方がいいですよ。いつか餓死しますよ、いい加減な生き方に甘えていると。」
「その腐った遺伝子、寿命まで一人で抱えて、死ぬとき天国へもって行って、この世界には一欠けらも残さないでください、ほんとに」
「なるほど・・・・・」

就職、結婚、子育てを行うことに関心が薄く苦手な人がいて、「普通の人」から理解されない主人公が、コンビニエンスストアのマニュアル通りに動く店員として仮面をかぶるように生きている。自らを「コンビニ人間」と呼んでいる。

白羽の義妹は普通の人の代表で容赦なく「コンビニ人間」を攻撃する役回りだ。