新ミドルクラスに必要な人材
新ミドルクラスの仕事の大半が当てはまるカテゴリーのおおまかな一覧を、これからお目にかける。それに必要とされるスキルについても述べる。ありていにいえば、フラットな世界の「助手求む」のポスターはこんなふうだ。
■偉大な共同作業者・まとめ役
ミドルクラスの仕事のかなりの部分を占めているのは、他人との共同作業や、社内の共同作業をまとめる作業だ。具体的にいえば、世界各地のさまざまな労働力をあやつる仕事が中心になっている。■偉大な合成役
知識とイノベーションの垣根を外へ推せば押すほど、思いもよらなかったような異質のものがまとまって、次の大きな付加価値の飛躍をもたらす。大ヒット商品やサービスが、そこから生まれる。■偉大な説明役
異質なものをまとめる優秀な合成役が増えると、管理者、ライター、教師、プロデューサー、エディターが必要になる。いずれも説明を得てとしている--複雑なものを見て、わかりやすく説明するのだ。■偉大な梃子入れ役
■偉大な適応者
なんでも屋は、持ち場や経験の範囲が徐々にひろがるのに合わせて技術力を応用し、新たな能力を身につけ、人間関係を築き、まったく新しい役割を担う。理想の才能を求めて--教育と競争の問題
たくさんの仕事の一部もしくは全部が、つねにデジタル化とオートメーション化とアウトソーシングされる可能性がある時代では、どんな労働者もこの(学ぶ方法を学ぶ)能力を身につけるべきだ。新しい仕事やまったく新しい産業は、人と差をつけることができる。なぜなら、いま知っていることは、思ったよりも早く時代遅れになってしまうおそれがあるからだ。
グローバル企業を通じた社会改革運動
アップルの創始者でアメリカの偉大な革新者であるスティーブ・ジョブズはいう。「手遅れになりかけているのではないかと心配だ。学校制度を短期間で変えるのは無理だし、二〇年間n怠慢のつけを払うことになるかもしれない」・・・「私は[アメリカの将来に関して]楽観主義者だが、ローマが燃えるのをみんなでじっと眺めているようでは、いつまでも楽観主義者ではいられない」