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読み書き計算の反復学習が子どもの「学力」と「生きる力」をつける理由

実践的に考えれば、総合的な学習と基礎基本の学習、これらは本来なんら対立も矛盾もしないものなのです。
具体的に考えましょう。例えば、総合的学習で何かを調べるとしましょう。そのとき調べるという作業は、実際に実物を観察したり調べたりする作業や、本を読んで大事なところを見つけ書き写したりする作業です。
つまり、文献を調べることにおいては当然、読み書き計算の力が必要です。そして、実物を観察したり、調べたりするにしても、それを他の人に知らせたり、また自分自身がよくわかるようにまとめるという作業は、言語や数値を駆使して、まとまった情報にする作業です。そこでは調べた結果や考えを客観化する読み書き計算の力が必要なのです。
つまり、もともと体験的学習と読み書き計算の学習は、相互補完的なものなのです。