なるほど!お天気学 天気検定公式テキスト

天気検定とは、天気の「なぜ」から、天気を読む力、活用の仕方など、天気に関する幅広い知識を身につけて、1人でも多くの人に天気の面白さ・奥深さを知ってもらうことを目的にしている。
検定の出題範囲は、天気の基本・天気と社会・天気と生活・天気と文化・天気の雑学 の5つの分野から出題される。

飽和水蒸気量

1m3の空気が含むことのできる水蒸気の量には上限があり、上限を超えた分は凝結して水に変化します。空気中の水蒸気量が上限に達した時を飽和と呼び、その時の水蒸気量を飽和水蒸気量といいます。空気の温度が下がるほど飽和水蒸気量は小さくなります。

雲の発生のしくみ

雲は非常に細かい水滴(雲粒)や氷の粒(水晶)からできています。水蒸気を含む空気塊が上昇すると、上昇するにつれ気圧が下がるため、空気塊は膨張して温度が下がります。温度が下がると、空気塊が含むことのできる水蒸気量(飽和水蒸気量)が減り、ある高度で水蒸気を保持しきれなくなって飽和します。この高度を持ち上げ凝結高度と呼んでいます。これより上空では、空気中の余分な水蒸気は凝結して水滴になります。雲はこの
水滴が集まったものです。水蒸気が水滴になる際は芯となる核が必要で、陸地や地表から吹き上げられた砂、波しぶきで舞い上げられた塩、火山噴火で大気中に放出される灰などが核になります。これを凝結核といいます。

雨はどうして降るの?

雨は雲から降ってきます。この雲は細かい水滴や氷晶からできていますが、この粒がある条件下で大きくなると空中に浮かんでいることができなくなり、雨となって地上に降ってきます。・・・・・
雨粒は、雲の中にできたときは球形ですが、落下し始めると、下方からの空気の抵抗を受けて底が平らになり、雨粒が大きいほど鏡餅のような形になります。
また、雨粒が雲底高度1kmの雲から地表に落下するまでの時間は、直径1mmの雨粒だと約4分、直径3mmの雨粒だと約2分になります。