ローマ人亡き後の地中海世界(下)

1453年にトルコがコンスタンティノープルを落とし、1508年には海賊クルトゴルがスルタンの命を受けてチュニスに赴き、略奪行を開始した。以来、地中海ではイスラムの海賊が各地で略奪やキリスト教徒の奴隷化を繰り返した。トルコが海賊行為を全面的に禁止した「海賊禁令」に調印したのは200年以上後の1740年であった。
サラセンの塔が数多く存在する意味がよく理解できた。