Twitterの神々

基本的には、国力=IT力

三木谷:今後の経済を考えると、アメリカもヨーロッパもけっこう厳しく、やっぱり伸びるのはアジアだろうと思っているんですが、それはなぜかと言ったら、中国、インドを含めて今から伸びてくる国というのは新しいITインフラの上に国家を作れるからなんですよ。国のシステムも非常に軽く、日本が何百億円もかけて作ったものをたぶん何千万円くらいでやっちゃうんです。
田原:そうか、日本も含めてアメリカ、ヨーロッパはなまじっか国のシステムができちゃってると。官僚もたくさんいる。中国やインドはまだ国のシステムができてないから、ITの技術などによって国が新しく作れるわけだ。
三木谷:そうです。タイなんかも国家調達の何%はネットでやるという具合に政策的にやってるわけですよね。ファイリングもすべてネットで、紙なんかないわけです。だけど日本の官僚の仕事はやっぱり紙(の書類)を作ることじゃないですか?
田原:みんな夜中まで働いているのは、書類を書いているだけですね。

政治家と有権者ツイッターで直接つながる

佐々木:今民主党に対するものすごい逆風が吹いていますよね。でもその逆風を吹かせている中心は実は新聞社・テレビ局というマスコミである、という認識が民主党の側には結構ある。そこで結局、民主党の議員は何を始めたかというと、ツイッターとかを使って有権者にダイレクトに接続しようと試み始めたんです。
そうすると、有権者の側には案外民主党支持者が多くて、マスメディアとは違う言論空間があるということに民主党議員は気づき始めているんですね。
今では政治家--マスメディア--有権者という形で、必ず真ん中にマスメディアがあったわけですよね。その関係から、とりあえずマスメディアを外して、政治家と有権者ツイッターとかブログとかで直接つながるという状況が起き始めているんです。