シェア<共有>から生み出す新戦略

日本語解説:

本書は、これまでのインターネットの進化と現状を「シェアリング・エコノミー:共有型経済」という観点から見つめなおし、はては二〇世紀が育んだ消費文化へのカウンターとしての方向性を提示したものだ。本書の原題What's Mine Is Yours(わたしのモノはあなたのモノ)が示唆するように、共有による価値創出が最大のテーマとなる。そして、その背景には「サービサイズ」という考え方がある。サービサイズとは、モノから得られる価値(サービス)を提供することで、モノの所有権を転移させずに、資源への負荷も軽い持続可能性(サステイナビリティ)が高いビジネスモデルに転換しよう、というコンセプトを指す。それはモノそのものではなく、モノの価値へのアクセスによる新しい経済圏の創出を意味するのだ。