- 作者: 雨宮塔子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/11/26
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
この芸術との距離感は、かなり心地よい
「パリで暮らしてみて驚いたことのひとつは、musee(美術館)が本当に自然に人々の生活の一部になっていることだ。お気に入りのスポットを聞くと、その中にmuseeやギャラリーが必ずひとつは挙がってくるし、若い男の子でも、時間があったからmuseeに寄ってきたというような話はよく聞く。」
幸せを実感しに、足を運ぶパティスリー
「”パティスリー・サダハル・アオキ”。パティスリーの激戦区である6区に、2001年の12月にオープンした日本人パティシエの店。ここのショーケースにはごまや抹茶のエクレア、シュークリームに、'96年のシャルル・プルースト杯味覚部門で優勝したを果たした”ヴァランシア”をはじめ、青木さんの得意とするフルーツを使ったケーキの数々がきれいに陳列され、今日も通りかかった私を誘う。・・・
そもそも青木さんのつくるお菓子との出会いは3年前にさかのぼる。仕事でパリにいらっしゃった山本益博氏が、「今パリで頑張っている注目の日本人パティシエだよ」と言って、知る人ぞ知る、青木さんのマカロンをくださった。その和風マカロン(黒ごま、白ごま、あずき、きなこ、抹茶)はそれまでパリで口にしたどのマカロンよりも美味しかった。」
著者の雨宮塔子さんはその後2002年にこの青木氏と結婚した。