- 作者: 中野独人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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現代の純愛小説だと思った。エルメスの後日談が爽やかだ。
後日談
皆さんの危惧されている、バレですがもうその心配は無くなりました。
昨日彼女にログ全部見せてきた。なんというか見てもらいたかったから。
これを読んでもらって理解してもらう自信があったし。
唯一心配することと言ったら彼女の身元がバレることくらい。読むのにものすごい時間がかかったけど
「こんなに良い人達がいるんだ」
って驚いていましたよ。更新しながら書いていますが流れるのはやっ!
一旦送信します。
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「これ・・・すごい量だね」
彼女は2、3分読むと、スクロールバーを一番下まで下ろしてそう言った。
「うん。二ヶ月分」まずは俺のトリップを検索に引っ掛けて読み流すことにする。
最初は車中の事件の思いで話に花が咲く。
で、「HERMESって書いてあるけど、どこの食器メーカーだろ?」
で爆笑。これならいける・・・。電話をかけて食事に誘うまでの様子を読んで
「こんなに頑張ってたんだ・・・」
と彼女が呟く。
「必死だったw」
と返すと、向き合って微笑んでくれたのを覚えてる。
で、俺の頑張ってる姿がすごくときめくと言ってくれた・・・
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好き勝手におせっかいを焼き、時々電車男をそっちのけで盛り上がった、名前も
顔も、どこにいるのかすら知れない名無しの住人達。彼らがやったのは、そこに
困っている奴がいたら、自分に出来る事をしてやろうという、誰にでもあるよう
な、ちょっとした心遣いだったと思う。
うろたえる電車男を前にして、何かしてやりたいと思う住人達の気持ちが、彼を
勇気付け、エルメスにダイヤルする力を与えた。