まな板の上の鯉、正論を吐く

まな板の上の鯉、正論を吐く (新書y)

まな板の上の鯉、正論を吐く (新書y)

同意できる発言が多かった。

Q16 社員を採用する上で、重視していたポイントは?
まず、「新卒採用」を行わないこと。
即戦力でもない人間に、卒業の1年前から内定を出すことはリスキーだし、どうしてもフレッシュな人材がほしいのならば、18歳からでも十分働けます。
新卒を大量採用するようなやりかたでは、後に企業の側からリストラを宣告せざるを得なくなることもあります。企業・被雇用者の双方のためにも安易な新卒採用は避けるべきです。

Q32 少子化対策はすべきだと思いますか?
国のお金の使い途を再構築していく中でよく言われていることですが、今は高齢者が手厚く保護され、50代〜60代が既得権にしがみついている反面、若い人には仕事がなかなか回ってこず、基本的に暮らしにくい世の中になっています。
それを解決するには、移民によって若い人を増やすことが必要だと思います。移民というと日本人はアレルギー反応を起こす人が多いのですが、むしろ僕は英語を公用語にすべきだと考えているくらいです。
少子化対策といったことは自然の流れに任せるべきで、出生率を無理して上げても仕方ない。もちろん、子どもを産みたくても仕事場での環境が整っていないという不備があれば、育児をしていても働けるようなしくみへの改善は必要だと思っています。それに加えて社会的に子育てに関する意識の改革も必要でしょう。

Q37 堀江さんは政府機関をどの程度スリム化すればいいと考えていますか?
まず、参議院はいらない。国会は衆議院一本にして議員定数も200人まで減らす。そうすれば、国会中に議員が居眠りすることもなくなるでしょう。
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年金の管理、運営は想像以上にたいへん、かつ作業漏れが発生しやすいシステムです。例えば20歳から年金を収めたとして、実際に年金が支給されるのは65歳からなので、45年の歳月がある。僕たちの世代なら50年かかるといわれています。50年間も記録をとって、収めた分が返ってくるような処理をするのは大変なことで、記録が途中でなくなる、というミスも起こりがちなシステムなのです。