失われた町

2006年11月に出版されている。
突然、町の意思によってそこに住む住民が失われる、という設定の小説だ。
30年ほどで次に失われる町が現れる。数万人の人々が瞬時に「死」ではなく、失われる。

消滅管理局という役所が次に失われる町を予測し、被害を最小限に留める努力をしている。
失われた町に関することがらは、次の失われる町につながる「汚染」と人々に認識され、
忌まわしいこと「穢れ」と受け止められるのだ。


想定外とされた大震災に起因した原発事故に被ってこの小説を読んでしまった。
原発事故で放射線を浴びてしまった人々と、この小説の失われた町にかかわった人々と何が違うのか?